どうも、Tです。
Proxmox VEの仮想マシンにOracle Linux10をインストールしていたところカーネルパニックになったので調べた備忘録です。
目次
環境
- Proxmox VE 8.4.0
# pveversion pve-manager/8.4.0/ec58e45e1bcdf2ac (running kernel: 6.8.12-9-pve)
- 仮想マシン(Oracle Linux10)
# cat /etc/redhat-release Red Hat Enterprise Linux release 10.0 (CentOS Stream) # uname -a Linux localhost.localdomain 6.12.0-100.28.2.el10uek.x86_64 #1 SMP PREEMPT_DYNAMIC Mon May 19 19:28:24 PDT 2025 x86_64 GNU/Linux
Oracle Linux10で事象を確認していますが、RHEL10やRHEL10互換OSでも同様の事象が発生します。
問題
Oracle Linux10をインストールしようとするとカーネルパニックが発生してインストーラが起動しません。
原因
CPUがOracle Linux10に対応していないことが原因です。
公式ドキュメントでは下記のように説明されています。
レガシー CPU モデルが削除される
RHEL 9 で非推奨となった多数の CPU モデルは、RHEL 10 ではサポートされなくなり、仮想マシン (VM) で使用できなくなりました。削除されたモデルは次のとおりです。
- Intel の場合: Intel Xeon 55xx および 75xx プロセッサーファミリー (Nehalem とも呼ばれます) より前のモデル
- AMD の場合: AMD Opteron G4 より前のモデル
- IBM Z の場合: IBM z14 より前のモデル
Redhatのナレッジでは、RHEL10にはx86-64-v3が必須であることが説明されています
Proxmox VEで仮想マシンをLinux向けのデフォルトで作成していくとx86-64-v2で作成されるためRHEL10互換OSに対応していないCPUで設定されてしまいます。
対応
Proxmox VEでプロセッサをx86-64-v3に変更しOKをクリックします。
再度インストールを試すと正常にインストーラが起動します。
参考
RHEL9向けですが、x86-64マイクロアーキテクチャについて赤帽の人がまとめてくれています。
まとめ
今回は物理CPUが対応していたので、仮想マシンのCPU変更で回避できましたが、そもそも物理CPUが対応していない場合は、インストールを諦めるしかありません。
Proxmox以外の他の仮想化ソフトでも似たような問題が発生しているようなので、仮想マシンのCPUアーキテクチャを確認してみましょう。