vSphere ESXi7からiSCSIストレージ(TureNAS)をマウントする

どうも、Tです。

なんかいつも忘れちゃうので備忘録です。

やりたいこと

vCenterを使わずに、ESXiの管理画面(VMware Host Client)を使ってiSCSI接続したい。

環境

  • iSCSIストレージ:TrueNAS-12.0
  • ESXi:7.0 Update 2

前提条件

  • ESXiのインストールしVMware Host Clientへログインできる状態です。
  • iSCSIストレージは構築して、iSCSIのサービス起動・ネットワーク・ポータルは設定済みです。
  • iSCSIのiSCSI IPアドレスは、172.16.1.210です。

iSCSIストレージ接続方法

ストレージネットワークの構成

今回は、管理用とiSCSIストレージのネットワークを別にしているため、iSCSI用の仮想スイッチをVMkernelを作成します。

HostClientから「ネットワーク」->「仮想スイッチ」->「標準仮想スイッチの追加」をクリックします。

「vSwitch名」「アップリンク」を指定し「追加」をクリックします。

仮想スイッチが作成できました。

iSCSI通信用のVMKernelを作成します。

「ネットワーク」->「VMkernel NIC」->「VMKernel NICの追加」をクリックします。

「新規ポートグループ」を選択し、他必要な項目を入力して「作成」をクリックします。

VMKernelが作成できました。

iSCSIアダプタの構成

iSCSIのアダプタを作成します。

「ストレージ」->「アダプタ」->「ソフトウェアiSCSI」をクリックします。

「有効」をクリックして「動的ターゲットの追加」をクリックします。エイリアスは、デフォルトのままです。

iSCSIストレージ側のIPアドレスを入力し、右下の「設定の保存」をクリックします。

iSCSIのアダプタが作成できました。

iSCSIストレージ(TrueNAS)側の許可設定

TrueNAS zvolの作成

iSCSI用のボリューム(zvol)を作成します。

すでにPoolは作成しているので、zvolを作成するPoolの「︙(設定ボタン)」->「Zvolを追加」をクリックします。

zvol名と容量を入力して「SUBMIT」をクリックします。今回はトラブル発生してもいたくないので、圧縮と重複をOFFにしています。

iSCSI用のボリューム「testvol01」が作成できました。

TrueNASグローバル設定

iSCSI用のグローバル設定は既に設定した下記の内容を使用します。

TrueNASポータル設定

iSCSI用のポータル設定は既に設定した下記の内容を使用します。

TrueNASイニシエーター設定

TrueNASに許可するイニシエーター(iSCSI接続するサーバーのIQN)設定を行います。

ESXiのiSCSIのアダプタのiqnをコピーしておきます。

TrueNAS管理画面の「共有」->「Block共有(iSCSI)」->「Initiators」を開き「ADD」をクリックします。

IQNとネットワーク、Descriptionを設定し「保存」をクリックします。

今回接続するIQNの許可が行えました(イニシエーターの登録が行えました)

TrueNASターゲット設定

iSCSIでターゲットというと、iSCSIストレージの接続先を指しますが、ここでは「Portals」「Initiators」の接続許可に関するグルーピング単位を指します。

※イニシエーター側からは、ここのターゲット名で接続されるので本来のターゲットでもあるのですが、TrueNAS独特の設定のため少々かわりにくいです。

「共有」->「Block共有(iSCSI)」->「Targets」を開き「ADD」をクリックします。

任意のターゲット名を指定し、接続を許可する「Portal」「Initiator」組み合わせを選択し、「SUBMIT」をクリックします。明確にわかるようにターゲット名にIQNを指定しました。

ターゲットが作成できました。

TrueNASエクステントの作成

iSCSIで利用するボリュームを設定します。(エクステントの作成をします)

「共有」->「Block共有(iSCSI)」->「Extetns」を開き「ADD」をクリックします。

エクステント名、Descriptionと「TrueNAS zvolの作成」で作成したボリュームを指定し「SUBMIT」をクリックします。

注意点として、「Enabled」のチェックを入れないとエクステントとして使えない状態なのでチェックを忘れないようにしましょう。

エクステントが作成できました。

TrueNASアソシエイトターゲット設定

これもTrueNAS独自の呼び名かと思います。作成したターゲットとエクステントをグルーピングします。

「共有」->「Block共有(iSCSI)」->「Associated Targets」を開き「ADD」をクリックします。

作成したターゲットとエクステントを紐づけし「SUBMIT」をクリックします。。これによってターゲットに登録しているIQNから作成したエクステントに対して接続許可するイメージになります。LUN IDは指定しない場合、使用できる若い番号から自動的に設定されます。

アソシエイトターゲットが作成できました。

デバイスの確認

iSCSIアダプタの固定ターゲットを確認すると固定ターゲットに作成したターゲット名自動的に登録されます。※表示されない場合は、再スキャンなどをしてください。

デバイス画面を見るとTrueNASのiSCSIのボリュームが見えます。

データストア作成

データストアを作成してきます。

「ストレージ」->「データストア」->「新しいデータストア」をクリックします。

「新しいVMFSデータストアの作成」を選択し「次へ」をクリックします。

データストアの名前を指定し、デバイスに先ほど追加したTrueNASのデバイスを選択後「次へ」をクリックします。

パーティションサイズを指定(通常すべての領域になります)して「次へ」をクリックします。

「完了」をlクリックします。

警告画面が表示されるので「はい」をクリックします。

データストアが作成されました。

参考

TrueNAS(旧FreeNAS) iSCSIによる共有手順
VMwareHAはESXiの筐体障害発生時に、別の筐体で仮想マシンを再起動させるダウンタイムを軽減させる手法です。この手法を動作確認をするには共有ストレージが必要となります。このページではTrueNASを用いたiSCSIサーバの構築方法を説

まとめ

いつもTrueNASの設定方法忘れるので、これで安心。