どうも、Tです。
Proxmox VEの管理画面ログイン時にのポップアップが邪魔だったので消してみます。
目次
環境
- Proxmox VE 8.4.0
# pveversion pve-manager/8.4.0/ec58e45e1bcdf2ac (running kernel: 6.8.12-9-pve)
やりたいこと
Proxmox VEの管理画面にログインすると「有効なサブスクリプションがありません(No valid subscription)」が表示されます。
初回だけならいいのですが、ログインの度に表示されます。警告ということで正しい動作ではあるのですが、検証環境として利用しているとややうざったいので、このポップアップを非表示にしたいです。
方法
OSSのProxmox VEといえど、本来の動作と異なるようになるので良いものではありません。
また、この警告ポップアップについては、海外でも度々話題に上がっておりますが、Proxmoxスタッフメンバーが公式フォーラムでポップアップを削除する手順を投稿することを控えるように呼び掛けています。
これからの設定はProxmoxとしては非推奨(やって欲しくないこと)になってしまうので、ご自分の良心が許せば実施しましょう。

Proxmox VEにSSHログインし、proxmoxlib.jsファイルを修正していきます。
ファイルのバックアップを取得し修正します。
# cd /usr/share/javascript/proxmox-widget-toolkit/ # cp proxmoxlib.js proxmoxlib.js.bak20250717 # vi proxmoxlib.js
562行目付近のif分の条件判定をfalseに変更します。
---変更前 success: function(response, opts) { let res = response.result; if (res === null || res === undefined || !res || res .data.status.toLowerCase() !== 'active') { Ext.Msg.show({ ---変更後 success: function(response, opts) { let res = response.result; if (false) { Ext.Msg.show({
diffで比較すると下記のようになります。
# diff -u proxmoxlib.js.bak20250717 proxmoxlib.js --- proxmoxlib.js.bak20250717 2025-07-17 11:24:54.946329939 +0900 +++ proxmoxlib.js 2025-07-17 11:33:18.641894978 +0900 @@ -561,8 +561,7 @@ }, success: function(response, opts) { let res = response.result; - if (res === null || res === undefined || !res || res - .data.status.toLowerCase() !== 'active') { + if (false){ Ext.Msg.show({ title: gettext('No valid subscription'), icon: Ext.Msg.WARNING,
次回ログインからサブスクリプションの警告ポップアップは表示されなくなります。
表示される場合はjsファイルをキャッシュしていると思われるので、ログアウト後にリロードしてください。
参考

まとめ
まだ未確認ではありますが、アップグレードなどするとproxmoxlib.jsが上書きされて再度表示されるようになります。その時にはまたこの設定をしなけらばいけません…。
面倒ですが、毎回聞かれるよりはいいかと思って諦めます。
なお、公式フォーラムで非表示にする良い方法として語られているのはコミュニティサブスクリプションを購入することでした。
コミュニティサブスクリプションは、年間115ユーロ/CPUソケットなので、現在の為替170円として、年間約2万円…私のサーバは2CPUなので、4万円…。買い切りではなく、年間更新と考えるとちょっとお高い…

というわけで、Proxmox開発の皆さんには申し訳ありませんが、この記事の手順で非表示して使わていただきます…。ごめんなさい…。