どうも、Tです。
必要なファイルなFreeNASに保存していてレプリケーションなどの設定もしていたのですが、障害が発生して、FreeNAS11.3系が最終リリースとなり、その後はTrueNASへ統合されることを知りました。
TrueNAS12の2020年後半のようで、現在は、TrueNAS12 CORE Nightly Build(Not Production Ready)がリリースされていました。
というわけで、Productionでないのが少々気になりますが、この暇な時間を使ってTrueNASになれるためアップグレードしたので備忘録です。
目次
環境
- 機器:HP ML110G6
- アップグレード前:FreeNAS-11.2-STABLE
- アップグレード後:TrueNAS-12.0-MASTER-202005290424
注意点
アップグレードに関すること
アップグレード後に下記設定に影響があることが分かりました。
- IPやホスト名など基本設定はすべて引き継がれる
- データ構造、共有設定も引き継がれる
- /boot/loader.confなど手動でファイルに直接設定した内容は消える
TrueNAS12に関すること
TureNAS12で使えなかったものです。
- Legacy Web Interfaceは使えない(まぁこちらは当たり前か・・・)
日本語設定にしても英語になる→2020年6月1日追記:何度か再起動すると日本語表記されるようになりました。
アップグレード方法
アップグレード
「System」->「更新」画面の右中央にあるリストアからアップグレード対象のものを選択します。今回は、「TrueNAS-12.0-Nighties」を選択しました。
その後、「Verify Install」ボタンをクリックします。
確認画面で「OK」ボタンをクリックします。
Verify(検証)が終わると、問題のあるリストを羅列してくれます。
Tは、手動で「/boot/loader.conf」を追加設定したものがあるのでミスマッチということで注意されています。
Verify後、そのまま「Check Now」ボタンをクリックします。
パッケージの置き換えの確認画面が表示されるので、「OK」ボタンをクリックします。
パッケージファイルのダウンロードとインストールが開始されます。(10分程度)
インストールが終わると自動的に再起動が始まります。
起動するとTrueNASになっています。
Tは、手動設定している部分があるので下記のように設定変更を行っています。
できたこと・できないこと(2020年6月3日追記)
アップグレード後に色々試したのでわかった範囲で記載。
できたこと
- 日本語表記OK(英語表記も一部残る。未翻訳っぽい)
- ZFSアップグレードOK
- PoolインポートOK(同バージョンPool)
- スナップショットOK(手動、自動ともに)
- CIFS共有OK(Windowsクライアントから確認)
- NFS共有OK(vSphere ESXiから確認)
- iSCSI接続OK(vSphere ESXiから確認)
できないこと
- Legacy Web Interfac利用不可
- UIでボタンをクリックした後にブラウザリロードしないと反映されない場合がある(レプリケーション、レポート画面など)
- レプリケーションを最大速度で行うと数分程度でレプリケーション元OSを巻き込んで再起動する(速度Limitを絞ることで改善:100MB→NG、50MB→NG、10MB→OK)
今後、試したいこと
- AD認証
- Rsync機能
- メール通知
- プラグイン利用
- VMware連携
まとめ
アップグレード自体はわりとすんなりできました。
新しいUIは、非常に使いにくいです。見えないといけない部分はボタン押しただけではみえなかったり・・・。
とりあえず項目の位置とか新しい項目の内容をかを少しずつ覚えていきます(´・ω・`)
ZFSのバージョンアップも必要な方は、下記も実施してください。