どうも、Tです。
仮想マシンのクローンしていますか?仮想マシンのカスタマイズ仕様使っていますか?
vSphereの仮想マシンクローン時にクローンしたゲストOSのホスト名やIPアドレス、スクリプトを自動実行してくれたり非常に便利な機能ですが、これを使う要件があります。
毎度調べるの苦手なので、Linuxの要件についてまとめました。
LinuxのゲストOSカスタマイズ要件
VMware Toolsの要件
クローンにゲストOSをカスタマイズするのは、最新バージョンのVMware Toolsが仮想マシンまたはテンプレートにインストールされている必要があります。
Linuxの場合は、open-vm-toolsパッケージを導入します。
ToolsのバージョンはVMware Product Interoperability Matricesから確認するようにしましょう。
実際のところVMware Toolsが最新でなくても動いてしまうのですが、問題が行ったときにサポートから最新に上げるよう案内が来る可能性があります。
VMware Toolsを最新に保っておくことは運用上も理想の形なので、可能な限り上げるようにしておきましょう。
仮想ディスクの要件
ゲストOSがインストールされているディスクはSCSI(0:0)である必要があります。
仮想マシンの設定から、ゲストOSをインストールしているディスクがSCSIコントローラ0の1つ名のディスク(0番)にインストールされていることを確認しましょう。
パッケージの要件
LinuxのゲストOSをカスタマイズするには、ゲストOSにPerlがインストールされている必要があります。
割と失念してしまうところです。バージョン指定はないのでPerlをインストールしておきましょう。
ゲストOSカスタマイズサポートの確認
そもそもゲストOSがサポートされていないとだめです。
動作しているvSphere環境でサポートされているゲストOSをVMware Compatibility Guideで確認しておきましょう。
要件じゃないけど気を付けていること
要件ではないですが、仮想マシンクローンとカスタマイズを行うときに気を付けていることです。僕は、検証環境の準備に仮想マシンクローンを多用するので、その目的に沿った考え方です。全般に適用できるルールではないのでご注意ください。
シンプルなテンプレートマシンを準備する
僕は検証マシンを増やす際に、クローンを多用しています。その際は、テンプレート仮想マシンからクローンを行いますが、テンプレート仮想マシンは可能なかぎりシンプル構成にしています。
仮想マシンハードウェア
テンプレート用の仮想マシンを作成する際に、可能な限り最小の構成で組んでいます。より大きなリソースが必要な場合は、クローン時もしくはクローン後に使っている中で増やしていきます。そうすることで、不用意に無駄なリソースを使わないようにしています。
- CPU:1ソケット1コア
- メモリ:2GB
- ネットワークアダプタ:1つ
- SCSIコントローラ:1つ
- ハードディスク:50GBを1つ
このあたりは、テンプレートの用途によるので使いやすい構成を用意しておきます。
ゲストOSの設定
こちらも最低限の設定にしています。
- Minimalインストール
- 最低限必要なパッケージのみ導入(perl)
- Firewalld無効
- SELinux無効
- テンプレート用IPアドレス設定(yum updateに利用)
- 時刻同期設定
- DVDリポジトリ設定
CD/DVDドライブはクライアントデバイス
CD/DVDドライブは「クライアントデバイス」「パワーオン時に接続しない」ようにしています。データストアなどに接続しているとクローン時にエラーの原因になる可能性があるのと、もしISOがマウントされてしまった場合、起動時にOSのインストーラなどが起動しないようにするための対処です。
ネットワークアダプタは、自動接続しない
ネットワークアダプタは、「パワーオン時に接続しない」ようにしています。
カスタマイズでIPアドレス変更したとに自動起動、自動接続で既存のIPとバッティングしていない目をみたので、OS起動後に設定されているIPを確認してネットワークにつなぐようにしています。
参考
まとめ
このあたりも銀の弾丸はないので、環境にあったテンプレート・カスタマイズの使い方を考え続けるしないですね。でも、カスタマイズ使っている率少なそうなんだよなぁ・・・・。
Windows版も作り方ったけど、最近あまり触る機会ないのでおいおい更新します・・・。