どうも、Tです。
いつもは、確定申告をするために役場の申告書作成会場に出向き、係員の人の言われるがまま、会場にあるPCに情報を打ち込んで印刷して紙提出していました。
今回は、コロナの問題や仕事のスケジュールの関係で会場まで行きにくいなど諸々の事情ができたため、重い腰を上げ電子申告(e-tax)に挑戦しました。
世の中では、e-taxは簡単にできるということでしたが、クソのようなシステムで、クソのように面倒くさかったです。来年の僕が覚えているとは思えないため備忘録になります。
調べる時間を削っても半日使いました。十分な余力のある時間に行うようにしましょう。
目次
対象者
この内容は僕の立場を前提に記載しています。他の方は異なる場合があるのでご注意ください。
- 事業収入(フリーランス・個人事業主)である
- 青色申告をしている
- 免税事業者である(消費税払わなくていい)
この内容は、個人で調べたものです。税理士さんの助言などもありません。間違った内容があるかもしれませんのでご注意ください。この記事の内容で問題があっても責任は負いません。
電子申告(e-tax)のメリットデメリットとか、確定申告書の入力方法とかは他にいっぱいサイトがあるので割愛しています。
そもそもe-taxとは
e-taxと簡単に言っていますが、実際にろうとしたらよくわかりませんでした。ということで調べて図解したのが上記です。
確定申告にe-taxを使うとは、e-tax(国税電子申告納税システム)をつかって国税庁へ送付することであり、e-taxにたどりつくまでには複数の方法があります。
ちなみに、今年からはここにスマホのアプリからe-taxもできるようになっておりさらにカオスな状況です。
そして、国税庁からこの辺りのまとまった説明Webサイトなどはなく、バラバラの情報をバラバラに記載しています。このあたりでクソポイントが僕の中で加算されていきます。
なぜ確定申告書等作成コーナーを使うのか?
で、今回僕はが使うのは、確定申告書等作成コーナーのマイナンバーカード方式を使って、e-taxで確定申告をする方法です。
僕は、会計ソフト(マネーフォワード確定申告)を使っているので、会計ソフトからデータをインポートするだけで確定申告が終わるe-taxソフトを使おうと思いましたが、e-taxソフトの使い方がさっぱりわかりませんでした。
僕がアホいえばそれでおしまいなのですが、そもそも公開されている情報が少ない&複雑でした・・・。税理士さんとかいれば細かく聞くこともできるのですが、途中で断念しました。
じゃあ、会計ソフトで色々入力した内容が無駄になるのか?というとそうでもなく、会計ソフトで入力して出来上がった数値を確定申告書等作成コーナーでポチポチ入力できるので無駄ではありません。まぁ入力するのが二度手間ではありますが・・・・。
準備するもの
確定申告書等作成コーナーをマイナンバーカード方式で使うための準備をしていきます。国税庁の下記のページも記載されています。
パソコン
Webブラウザから操作を行うので、パソコンを準備します。2021年2月時点では、下記のブラウザがサポートされているようです。
Chrome対応しているあたりはいいことですね。当たり前のようなことですが・・・・。
マイナンバーカード
マイナンバーカードで認証を行うのでマイナンバーカードを用意しましょう。
ちなみに、マイナンバーには4つの暗証番号が設定されています。これらの暗証番号も用意しておきましょう
- 署名用電子証明書暗証番号(英数字6文字以上16文字以下)
- 利用者証明用電子証明書番号(数字4桁)
- 住民基本台帳用暗証番号(数字4桁)
- 券面事項入力補助用暗証番号(数字4桁)
一個人がマインバーのためにこれだけの暗証番号を覚えていると思っているあたりクソシステムですね。
暗証番号を一定回数(ものによって3回だったり5回だったり)間違うとロックされて暗証番号が使えなくなります。また、忘れてしまっている人もいるでしょう。その場合は、役所にいって暗証番号のリセットをしてもらいましょう。
役所にいかないとリセットできないのもクソシステムです。
また、リセット後確定申告書等作成コーナーで暗証番号が使えるのは24時間後以降になります。即時反映しないあたりもクソです。
家族のマイナンバー
確定申告書等作成コーナーを使うためには、確定申告者自身のマイナンバーカードがあれば大丈夫なのですが、申告書の中で配偶者や扶養家族のマイナンバーの入力が必須のようです。必要な人全員のマイナンバーを用意しましょう。
ICカードリーダー
マイナンバーカードを読み取るためのICカードリーダーを準備します。僕のは以前から持っているもので現在打っておりませんでしたが、下記のようなカードリーダーが数千円程度で入手できます。
確定申告書等作成コーナーを使えるようにする
準備ができても確定申告書等作成コーナーはすんなり使わせてはくれません。事前のセットアップが必要です。おそろしいクソさですが、しょうがないのでセットアップしていきます。
国税庁 確定申告書等作成コーナーのWebサイトに行きます。
「作成開始」をクリックします。
「e-taxで提出 マイナンバーカード方式」をクリックします。
初めて使う場合、「事前準備セットアップが確認できませんでした。」と表示あれます。「事前準備セットアップファイルのダウンロード」をクリックします。
「令和2年分事前準備セットアップ」をクリックします。
「jizen_setapu.exe」がダウンロードされるのでダブルクリックして実行します。
インストーラーが開始されます。すべてのWebブラウザを閉じて、「実施済み(次へ)」をクリックします。
インストールをクリックします。
利用するブラウザを指定して「次へ」をクリックします。今回はChromeを選択しました。
Chromeの拡張機能が必要なので、「マイナポータルサイトへ」をクリックして「マイナポータルAP」という拡張機能を追加します。拡張機能を使うあたりのクソポイントです。
「Chromeに追加」をクリックします。
「拡張機能を追加」をクリックします。
追加れました。
セットアップ画面に戻り、「次へ」をクリックします。
次は、「e-TaxAP」という拡張機能が必要らしいです。恐ろしいほどのクソシステムです。「Chrome拡張機能のインストールはこちら」をクリックします。
「Chromeに追加」をクリックします。
「拡張機能を追加」をクリックします。
追加されました。
セットアップ画面に戻り、「次へ」をクリックします。
「はい、Google Chromeで表示します。」を選択し、「完了」をクリックします。
これで事前準備セットアップが完了しました。
ここまででクソさを満喫しました。恐ろしいほどのクソさです。アホのようなシステム構成なのでしょう。とりあえず使えるようになりました。
確定申告書等作成コーナーでe-taxする
マイナンバーカード情報の認証と登録
いよいよ、確定申告書等作成コーナーで申告書を作成していきます。パソコンにICカードリーダーを接続しておきましょう。
国税庁 確定申告書等作成コーナーのWebサイトに行きます。
「作成開始」をクリックします。
「e-taxで提出 マイナンバーカード方式」をクリックします。
「最新の事前準備セットアップが正常に適用されています。」の表示になっています。
画面右下の「利用規約に同意して次へ」をクリックします。
「マイナポータルAPがインストールされていません」と表示されます。Chromeの拡張機能とは別にexe形式のマイナポータルAPが必要とのことです。びっくりするほどのクソシステムです。頭がおかしいとすら思えます。
仕方がないので「マイナポータルAPのダウンロードをクリックします。」
「MPASetup_chrome.exe」がダウンロードされるのでダブルクリックします。
「インストール」をクリックします。
完了をクリックします。
インストール完了後、「マイナンバーカードの読み取り」をクリックします。
ICカードリーダーにマイナンバーカードをセットして、「OK」をクリックします。
利用者証明賞電子証明書パスワード(暗号番号)4桁を入力して「OK」をクリックします。
以前にe-taxを利用している人は、「利用者識別番号」と「暗証番号」を入力して、「マイナンバーカード情報の確認へ」をクリックします。
いつかe-taxをしようと思ってずいぶん前に取得していたものがあったので入力しました。ない方は下の「初めてe-taxを利用される方はこちら」でよいかと思います。※よくわかっていませんが、利用者識別番号を持っている方は、入力したほうがよさそうです。
「マイナンバーカードから読み取る」を選択し「マイナンバーカードの読み取り」をクリックします。
「券面事項入力補助用パスワード」を入力して「OK」をクリックします。
氏名などが自動入力されるので、正しいことを確認して「次へ」をクリックします。
登録が完了したようです。「次へ」をクリックします。
勝手に何やら検索されました。「OK」をクリックします。
登録情報が表示されます。間違っている場合は訂正しておきましょう。
確認と訂正が終わったら、「申告書等を作成する」をクリックします。
申告書の作成
ここからやっと申告書の作成が行えるようになります。
決算書・収支内訳書の作成
フリーランス(個人事業主)なので、「決算書・収支内訳書」をクリックします。
「作成開始」をクリックします。
「e-taxで送信する」「青色申告決算書を作成する。」を選択して「入力終了(次へ)」をクリックします。
「青色申告決算書(一般用)営業等所得があるかたはこちら」の「入力する」をクリックします。
決算書項目の入力を行っていきます。すごくわかりにくいですが、文字が青色の部分はリンクになっています。下記は売上を入力した例です。
経費の項目で自分で追加している場合は、空白部分に文字を入力して追加できます。すべての項目の入力が終わったら「入力終了(次へ)」をクリックします。
売上金額、所得金額が正しいことを確認し、「入力終了(次へ)」をクリックします。
令和2年から申告の控除額が申請方法で分かっているので説明文です。「閉じる」をクリックします。
下記のように入力して、「入力終了(次へ)」をクリックします。
- 青色申告特別控除額:65万円
- 電子帳簿保存の承認申請書を~~:いいえ
- 決算書等作成コーナーで貸借対照表~~:作成する
貸借対照表の作成
貸借対照表の項目を入力し、「入力終了(次へ)」をクリックします。
所得金額と控除額が正しいことを確認して「次へ」をクリックします。
住所・氏名等の入力
納税地、事業の住所を入力します。
必要な項目を入力して、「次へ」をクリックします。
送信方法の選択です。そのまま「次へ」をクリックします。
「帳票表示・印刷」で作成した決算書を確認して、「次へ」をクリックします。
ちなみに、ダウンロードしたPDFを確認すると下記のように決算書が確認できます。
確認したあと、ここまで入力した情報をデータとして残しておきましょう。また入力するの面倒なので・・・・。「入力データを保存する」をクリックします。
「入力したデータをダウンロードする」をクリックします。
「OK」をクリックします。
ダウンロードが終わったら、画面下の「所得税の確定申告書を作成する」をクリックします。
「はい」をクリックします。
所得税の確定申告書の作成
所得税の確定申告書(申告書B表)を作成していきます。「作成開始」をクリックします。
マイナポータルと連携することができるそうです。僕は使っていないので、「マイナポータルと連携しない」をクリックします。
下記を選択し、「次へ進む」をクリックします。
- e-taxにより税務署に提出するを選択
- 給与以外に申告する収入はありますか?:はい
- 税務署から青色申告の承認を受けていますか?:はい
- 税務署から予定納税の通知を受けていますか?:いいえ
※予定納税が来ている方は、予定納税を「はい」にしてください。
確認画面がでるので「閉じる」をクリックします。
事業所得は引き継がれて自動入力されるので正しいことを確認します。その他に所得がある人は「入力する」をクリックして入力します。
入力がおわったら「入力終了(次へ)」をクリックします。
初回保険証や配偶者など控除項目を入力したら「入力終了(次へ)」をクリックします。
税額控除の項目を入力して「入力終了(次へ)」をクリックします。僕は住宅ローン控除を入力しました。
課税額が表示されるので正しいことを確認して、「次へ」をクリックします。
「住民税・事業税に関する事項」をクリックして必要項目を入力します。
入力後、「入力終了(次へ)」をクリックします。
住所・氏名等の入力
納税地、事業の住所を入力します。事前に入力したのに再度入力するあたりクソです。入力が終わったら「次へ進む」をクリックします。
扶養家族・配偶者など控除に関する人のマイナンバーの入力が必要です。入力後「次へ進む」をクリックします。
入力しなくてもええんじゃないか?と思っているのですが、絶対入れろという強い意志を感じます。
e-taxへの送信
ここまでで確定申告に必要な申告書がそろいました。申告書の内容に間違いがないか「帳票表示・印刷」をクリックして確認します。
この時点のPDFには「送信前の確認用です」が大きく表示されています。
画面に戻って「次へ進む」をクリックします。
すべての項目を選択して「次へ進む」をクリックします。
「マインバーカードの読み取り」をクリックします。
署名用電子証明書パスワードを入力して「OK」をクリックします。
え?と思うかもしれませんが、再度読み取り画面が表示されます。「マインバーカードの読み取り」をクリックします。
ユーザーにやさしくないクソUXです。
利用者証明賞電子証明書パスワードを入力して「OK」をクリックします。
「送信する」をクリックします。
受付結果に「確定申告書データを正常に受け付けました」になっていることを確認して「送信票等印刷へ進む」をクリックします。
「帳票表示・印刷」をクリックしてPDFを確認しておきます。ここで出力されるのは、「送信前の確認用です」が消えた正式なものです。
確認できたら「次へ進む」をクリックします。
入力した申告書データを保存しておきます。「入力データを保存する」をクリックします。
「入力したデータをダウンロードする」をクリックします。
「終了する」をクリックします。
これでe-taxを利用して確定申告がおわりました。
e-tax送信した後の確認
なお、e-taxに送信した後も登録のメールアドレスに通知などありませんでした。じゃあ送信状態はあとで確認できないのか?と思いましたがさすがにそれは用意されていました。
送付書類の確認
国税庁 確定申告書等作成コーナーのWebサイトに行きます。
「マイナンバーカードの読み取りへ」をクリックしあmす。
「マイナンバーカードの読み取り」をクリックします。
利用者証明賞電子証明書パスワードを入力して「OK」をクリックします。
「メッセージボックス一覧」の「確認画面へ」をクリックします。
手続き名が「所得税及び復興特別所得税申告」で受付結果が「受付結果」であることがわかります。もう少し詳しく見えるために「所得税及び復興特別所得税申告」をクリックします。
送付書の「送付書画面へ」をクリックします。
「申告書」と「決算書・収支内訳書」が電子で送信されていることが確認できます。
送信した内容がわからなくなった場合は?
作成した帳票のPDFで保存していなかったなどで、後からデータ確認できない場合どうしたらいいのか?と思ったのですがそちらも確認できます。
先ほどのメッセージボックス一覧画面で「所得税及び復興特別所得税申告」をクリックし、メール詳細画面を開きます。「ダウンロード(XML形式)」をクリックしファイルをダウンロードします。理由は調べてませんが、ファイルの拡張子はxtxでした。
確定申告書等作成コーナーの「送信した申告書の内容の確認」の「確認する」をクリックします。
「ファイルを選択」をクリ九して先ほどダウンロードしたxtxファイルを選択します。
ファイルが選択sれていることを確認し「電子申告等データ読込」をクリックします。
データの説明がでてくるため間違いないことを確認し「次へ」をクリックします。
下記画面が表示され、申告書と決算書のPDFが再度ダウンロードできます。
参考
まとめ
クソさを語るとここで述べられないほどあったのですが、一番クソだと思ったのは、初見殺し過ぎる・・・・・。
普通システムって使ってもらえる人に、使いやすいように設計するもんですが、ほんとに使わせようとしてるのか疑問符が付くほどの作りっぷりでした。スマホ対応とかするまえにもっとやることあるのでは。と思いました。
ただ、1回覚えると税務署に出向くよりは楽なので、来年からはe-taxで確定申告を続けていこうかなと思います