どうも、Tです。
自炊を初めて早2年となりました。
一時期は流行りかけた自炊(紙本の電子化)ですが、最近はAmazon Kindleなどの台頭により下火になってきたように感じます。しかし、自分の好きな本を場所をとらずに永続的(データが消えない限り)自分で保持しておけるのは個人的に魅力的です。
面倒臭さも多い自炊ですが、また自炊文化が盛り上がってくれるとうれしいな思っています。
本題です。数か月~1年に1回まとめて自炊しているのですが、その都度自炊の仕方をネットで検索していると個人差があるなぁ。と思うので参考に僕が考えている自炊開始~終わりまでのをまとめていきます。
今回は、実際に自炊を始める前の事前準備について記事にしました。
目次
前提条件
スキャンの方法も色々ありますが、個人で自炊をする上で鉄板構成は、ドキュメントスキャナ+裁断機の組み合わせです。1冊、2冊の自炊であればほかの安い方法がよいですが、数百冊単位を自炊しようとしたら、これ以外を選ぶ理由はありません。
ドキュメントスキャナ+裁断機を利用している前提で記事を進めていきますが、お勧めの機器も載せておきます。
ドキュメントスキャナ
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ドキュメントスキャナでも一番お勧めは、ScanSnap iX1500です。
僕は、1世代古いiX500を利用していますが、裁断した本をセットすれば自動で読み込んでくれる優れものです。
iX1500とiX500の違いは、下記に詳しくまとめられておりますが、順当に進化しています。
裁断機
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裁断機は色々試した結果、 このDURODEX 200DXに行きつきました。裁断機のみなのに、4万円と高かったので安いものを使っていましたが、これを買ってから不満点は少なくなりなりました。
個人的に200DXのよかったところです。
- コミック一冊程度(18mmまで)でれば、1回で裁断できる
- 折りたためてコンパクトに収納できる
- 老舗裁断機なので、替え刃が入手しやすい
- 切れ味が他の裁断機の追従を許さないほど良い
- 切るのに力それほど必要ない
と素晴らしいことだからでした。一番の難点は9.8kgと少々重いことです・・・。
自炊する書籍の種類を決める
自炊するにあたり、自分が購入している本の種類を分類して、どの種類を自炊するのか決めておきましょう。後々、変更してもいいのですが、大まかな指針を決めておけば何冊程度を自炊していくか把握しやすくなります。
管理人Tはこうしてる
僕は、以下のようにしています。周りを見ているとかなりの違いがあるので、これは人ぞれというところでしょうか、
参考画像 | 分類 | 仕分け基準 |
コミック | する。 購入数が多く、場所も取るため基本的にすべて自炊する。 | |
文庫(小説) | 基本しない。 購入数が少なく、文庫サイズは小さく場所も取らないため。選別したもののみ自炊する。 | |
専門書 | 基本する。 購入数が多く、場所もとるため。しかし、仕事で頻繁に引いて見るものは紙として残す。 | |
雑誌(コミック) | しない。 雑誌(コミック)は基本的に読むと捨てて、気に入ったものは、単行本をかうため。 | |
雑誌(専門誌) | 基本しない。 数年後に出る電子版を購入することが多いため。しかし、有用な記事があるものは自炊する。 | |
ハードカバー | しない。 購入数が少なく、ハードカバーは裁断が面倒なため。 | |
プリント | する。 主に仕事で使うプリント類が多いが、かなりの場所をとるため仕事にかかわるものはすべて行う。 | |
レシート | しない。 数が膨大なうえ、頻繁に取り込みを行う必要があるため。必要なものは写メして保存。 | |
画集・写真集 | しない。 購入数が少ないのとスキャンすると色味がどうしても変わってしまうため。 |
表紙をどう保存するか決める
本についている表紙です。表紙の大きさは、本の本体のサイズとことなり、日本の書籍の場合は、本を覆うようにPP加工(ポリプロピレン加工)されて紙の本とは裁断方法も変えなければいけません。
海外の本は、PP加工されておらず本の本体と一体となっているパターンが多いです。
この表紙をどのように保管するかの方針も決めておきましょう。
以下のような選択しがあると思います。
- 捨ててしまう
- 本と同じサイズに裁断して取り込む
- 本とは別にスキャンして取り込む
管理人Tはこうしてる
僕は、表紙も残しておきたいので、下記の2つのパターンで電子化しています。
表紙を1発スキャンできる場合
ScanSnapでは、長尺読取という機能がありiX500では、863mmまでの長さを1発で取り込むことができます。iX1500では、3,000mm(パソコン接続時)まで対応しています。
僕は863mmまで可能なものは、表紙だけ取り込み本とは別ファイルにして保管しています。
表紙を1発スキャンできない場合
863mmを超える表紙は今のところないのですが、そもそもドキュメントスキャナの物理的幅を超えているものはあります。(専門書籍など大型の本)
このような場合は、表紙を裁断機ではなくカッターで裁断して本と一緒にして取り込んでいます。
帯を保存するか決める
あと悩ましいところで、本についている帯です。日本の書籍では広告の一部として使われていますが、発刊期間によって内容が変わったり表紙と合わせてデザインされていたりとして帯を保管される方も多いようです。
表紙と同様に本の本体とは別サイズになるため自炊方針を決めておいた方がよいでしょう、
管理人Tはこうしてる
僕は、問答無用で捨てています。
自炊をする前は、帯だけ保管するようにしていたのですが、自炊する際に非常に労力がかかるのがこの帯でした。帯を残すためなら、ほかの本の自炊を進めたいと思い捨てる方針へ転換いたしました。
おまけ(ポストカードなど)を保存するか決める
表紙・帯どうように本に付録としてついてるおまけグッズです。「ポストカード」「シール」「しおり」「コミックボックス」「小さめのポスター」など形態がわかれており、自炊の際にどのようにするか悩む1つです。
管理人Tはこうしてる
自炊はしない。
本に挟まるおまけは自炊しません。よほど好きなものは別途そのまま保管するようにして、不要なものはすてるようにしました。
管理するファイル命名規則をきめる
自炊したものは、データ(ファイル)になります。紙媒体のように背表紙をみたら何かわかる状態でなくなってしまうので、ファイル名をみてどような書籍なのかわかるように名前に規則性を持たせておきましょう。
管理人Tはこうしてる
僕は、以下のように命名規則にしています。
本の分類によって、命名規則を分けていますが全体のルールとして最初の分類(コミック類など)の中では、ファイルの長さを大きく変えないようにするということです。
例えば、コミックでいうと原作者・作画が分かれている場合がありますが、僕は作画名のみをファイル名に付けています。2名分つけるとそのファイルだけ長さがかわってしまい、一覧表示したときにみにくくなるためです。
コミック類・文庫類
(例)【カテゴリ名】著者名 or 作画者_タイトル_巻数
また、最終巻には「_END」をつけてわかりやすくしています。
(例)【カテゴリ名】著者名 or 作画者_タイトル_巻数_END
専門書
(例)【カテゴリ名】出版社_タイトル_単行
管理するフォルダ構造を決める
ファイル名を付けて保存していても、1つのフォルダに突っ込んでいては管理が大変になります。ある程度の区分けを行い自炊ファイルを効率よく管理できるようにしておきましょう。
管理人Tはこうしてる
僕は、以下のようなフォルダ構造にしています。
保管方法を決める
自炊するデータは、HDDに保管します。自炊(データ化)により紙として場所をとらなくなり、HDDという入れ物だけに収まりますが、HDD故障の際は数千冊の本が消失する危険もあるということです。
紙の場合は、意図して売る・捨てる以外では、火事などの事故もしくは災害によるものくらいですが、HDDの故障は突然やってきます。また、誤操作でファイル削除なんてことも起こるはずです。
災害などよりHDD故障・誤操作が圧倒的に高い確率で発生するので、その際に備えてデータを複数持つ(バックアップ)を考えておきましょう。
管理人Tはこうしてる
僕は、HDDを3台つかってデータを3重に持つようにしています。
自炊したタイミングで、バックアップ1・2のHDDにファイルコピーをかけて、可能な限りファイル消失を防いでいます。
HDDを購入する費用は掛かりますが、自炊データがなくなることに比べれば安いものです。
ファイルコピーは手動だと大変なので、自動で行ってくれるFreeFileSyncを使っています。
これでも、守れないのは、HDDは3台とも自宅にあるので自宅が災害なくなるときは一緒に消えてしまうということです・・・クラウドストレージへの保管も考えましたが、容量が大きすぎて費用が掛かることを考えておきましょう。
また、クラウドストレージは以下のような事例もあります。アダルトではなくともコミックなどはどのような扱いになるかわからないので僕は利用をやめました。
自炊する間隔を決める
これは後々でもよいのですが、自炊をしだすといつやろうか?と悩むことが多くなってきます。ある程度、どういう頻度で自炊を行うのか検討することを進めします。
やっていて試したパターンは、下記でした。
- 紙で読み終わった本は即座に自炊する
- コミックなどシリーズが完結したら自炊する
- 1か月に1回自炊する
- 不定期に暇なときに自炊する
管理人Tはこうしてる
僕は最終的に「不定期に暇なときに自炊する」になりました。今では半年~1年に数日暇な時間をとって、暇つぶし(動画視聴、本を読む、ネットサーフィンなど)をしながら自炊を進めています。
なお、暇になるまでの本は積み本スペースをクローゼットの一部に作り積み重ねています。
ほぼ消去法で行き着いたのですが、それまでにやって下記の方法を断念した理由です。
紙で読み終わった本は即座に自炊する
基本的に最初は、紙で読むことにしていたのですが電車の通勤時間や、外出時のカフェで読むことが多かったです。電子化を進めているのに、紙で持ち歩くのに疲れてしまいました。また、終わったら即座にすると裁断機の出して、スキャンしての頻度が多くなりすぎて面倒になってしまいました。
コミックなどシリーズが完結したら自炊する
専門書は読み終わって自炊をしているのですが、コミックは完結したものを自炊する方針をとっていた期間がありました。当時は良かったのですが、完結した本を自炊し終わると、残ったシリーズが終わらないんです・・・・。月間だから出るのが遅かったり、そもそも長編で終わる気配がまるでないものが、どんどん溜まるのでシリーズ完結型の方法はやめました。
1か月に1回自炊する
1か月か2か月に定期的に行う方法です。仕事に暇があるときは良かったのですが繁忙期になると1か月に1回も自炊のために時間をとることも難しかったため断念しました。正確には時間をとろうと思えばとれたのですが、多忙なときに「自炊もしなくちゃ・・・・」とスケジュールしてしまうと気が滅入りそうなので、この方法はやめました。
自炊後の本(裁断した本)をどうするか決める
裁断した本はバラバラになっている状態です。自炊を行ったとに、このバラバラの本をどうるか考えておきましょう。
以下は、僕が考えたパターンです。
- ヤフオクなどで売る
- 必要な本は製本する
- 資源ごみ、リサイクルで捨てる
管理人Tはこうしてる
僕は、すべてをリサイクルとして捨てています。
他の2つの方法もためしてみましたが、どれも時間が掛かりすぎて面倒さに屈してしまいました。
ヤフオクなどで売る
裁断してスキャンした後に、ヤフオクなどで売る方法です。違法ではないのですが、実際見てみるとあまり売れていませんし、価格も裁断前より安くなっています。
販売する手間を考えると、割に合わないのでやめました。
必要な本は製本する
必要な本は、自分で再製本して戻す方法です。
確かに、高価な本などはやる意味があるのでしょうが、個人的には面倒すぎてやっておれませんでした。
まとめ
書いてて割と面倒だった・・・・。
でも、自炊する上で必要な考え方なので、参考にしてください。